住まいを長持ちさせる方法 ~漆喰壁のお手入れ~
こんにちは。福知山市の工務店 HORI建築です。
今回は、当社でも採用している「漆喰壁」のお手入れについて少しご紹介いたします。
お手入れ方法の前に漆喰について少し触れますと、漆喰とは消石灰(Ca(OH)2)を主原料にして、主な固化材として消石灰を使用した自然素材の塗り壁材料のことです。
漆喰のもつ効果
◇防臭効果 ◇防カビ効果 ◇調湿効果 |
ランドリールームなどに使用すれば、室内干しの生乾きの匂いが軽減されます。(室内干しの匂いがしないということは当社の家の住まい手様も言われていました。)
多くの時間を過ごすリビングや寝室などは漆喰壁にされると調湿効果で快適に過ごしていただけます。
湿度 40%以下 ▶ ウイルスが活動しやすくなる
湿度 60%以上 ▶ ダニやカビが発生するようになる |
さて、では漆喰壁のお手入れ方法ですが、普段は特別なお掃除は必要なく、時々、ホコリを払う程度で十分キレイな壁を保つことができます。
ちなみに、クロス壁は気づくとホコリがついていたりしますが、これは静電気が起こってホコリがついています。
その点、漆喰壁は静電気が起こりにくいのでホコリもつきにくいんです。
【漆喰壁のお手入れ方法】
◇ホコリをとる
さて、ホコリのとり方ですが、掃除機を使って直接ホコリを吸い取っていただいて大丈夫です。吸引力は弱くても取れますよ。また、ハタキを使っても大丈夫です。その場合はホコリが舞いやすいので、窓を開けたりして掃除してくださいね。
壁の隅(壁と壁、壁と天井)はホコリがたまりやすい場所です。こういったところは柄の長いホウキを使って払い落します。
◇手垢や鉛筆のあとなどをとる
スイッチ周りは手がつきやすいですよね。白い漆喰壁に手垢がつくと気になるもの。そんな時は消しゴムやメラミンスポンジでこすってみてください。ごしごし擦るとキズの原因になりますので、優しく擦ってくださいね。
遠目から見て汚れが目立たなくなるくらいでにとどめておいてください。
例えばお子さんが落書きしてしまった! なんて時も鉛筆であれば消しゴムで消えますので安心してください。
◇ペンやマジックの落書きをとる
お子さんが落書きしてしまった・・・というとき、鉛筆であれば消しゴムで消せますが、ペンやマジックの場合は消しゴムでは消えません。そんな時は、サンドペーパーを使います。こちらもゴシゴシと強く削らず、あくまで優しくペーパーをかけます。やりすぎると周りの壁とテクスチャが変わってしまうので気を付けてくださいね。
ペンやマジックの場合、水拭き、洗剤拭きはかえって汚れが広がる場合がありますので、おすすめしません。
◇しょうゆやコーヒーなどのシミをとる
しょうゆやソース、コーヒーなどが付いた場合は、薄めた中性洗剤をつけた布で優しく拭き取ります。こちらは、汚れたらすぐに処理することをおすすめします。
汚れがしつこいようなら塩素系漂白剤を水で薄めて、綺麗な布で塗ります。その後、霧吹きなどで水をかけ、漂白剤を浮かせてきれいなタオルでたたくようにしてふきとります。
漆喰壁はアルカリ性ですので、酸性の洗剤は壁を傷める原因になります。漂白剤を使う前には、必ずアルカリ性のものを使用してください。
◇上記の方法でも汚れが取れず、どうしても気になる場合
消しゴムや中性洗剤、塩素系漂白剤をつかっても汚れが取れず、どーしても気になる!とい場合、最後の手段として「漆喰を塗りなおす」という方法があります。
多少の汚れや色の変化は暮らしの思い出として残していただくと良いと思います。
それでも気になるという方はDIYで部分的に補修したり、業者に頼んで補修してもらったり・・・ということになると思います。
家を建てて日数があまり建っていない場合は部分塗りでも違和感はあまりないかもですが、経年によって色が変化している場合は部分補修だと周囲の壁と色が違って違和感があるかもしれません。